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「インターバル速歩」を試してみませんか?

ウォーキングといっても大きく分けて2種類あります。

一つは散歩のようなゆっくり歩きのウォーキングです。名所・旧跡巡りや犬の散歩も同じ楽なウォーキングです。歩く速さは時速4~4.5㎞、一分間では67~75mくらいになります。

もう一つは筋トレ・ウォーキングの速歩で、時速6㎞以上、1分間に100m以上進みます。

健康寿命を延ばすには散歩ウォーキングではなく、筋トレ・ウォーキングが必要になります。代表的な筋トレ・ウォーキングは、今号の表紙イラストのノルディック・ウォーキングとインターバル速歩です。

インターバル速歩は、これまでに多くのデータがあり、その効果が実証されています。インターバル速歩を5か月続けると、体力が最大20%向上、生活習慣病が20%改善、関節痛の症状も50%以上改善したという実績があります。

インターバル速歩の歩き方

ゆっくり歩き3分と速歩3分、合計6分で、これを5回繰り返すと合計30分になります。一日30分を週に4回行うと、週の合計が120分になります。これが基本形で、あとは自分の都合に合わせて、週に120分になるように応用を考えます。

速歩で歩くときは背筋を伸ばし、視線は25m先を見て、大股で踵から着地、腕を直角に曲げて前後に大きく振りながら歩くとよいでしょう。

歩いた後で、牛乳(他の乳製品でも良い)を飲むと効果が出ると言われています。乳製品を摂ると、筋力が向上、活性酸素などを出さなくなり、慢性炎症が抑制されるそうです。また血液の中の血漿が増えるので、熱中症の予防にもなると言われています。

インターバル速歩で歩く歩数を計算してみました。

一日30分で歩く歩数は、およそ3700歩になります。かつては「一日一万歩」は多すぎるものの、7000歩は歩いた方が良いと言われていましたが、インターバル速歩なら、4000歩以下です。運動の強度を調整すると、少ない歩数でも効果が出るというわけで、時代の変化を感じます。

おしゃべりをしながら、物見遊山の散歩も楽しいですが、健康寿命を延ばし、体力をつけるために、一日30分、週120分のインターバル速歩を試してみませんか。今年の夏は暑くて日中に歩きたくはありませんが、涼しい時間を見つけて挑戦してみましょう。

〈参考〉能勢博『ウォーキングの科学10歳若返る、本当に効果的な歩き方』講談社ブルーバックス(2019年)

「スポーツのひろば」2025年10月号より