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教えて! スポーツにかかるお金はどれくらい?

スポーツをする上で、みなさんはどれくらいお金をかけているのでしょうか?

読者のみなさんに、昔と今と比べてお金の違いがあるのか、どんな悩みや問題が起こっているのか、そしてスポーツを続けていくために、お金の問題に対してどんな希望を持っているのか、実際の金額も交えて、エッセイ風にまとめてもらいました。

体力・気力向上のための必要経費

勅使河原太蔵さん(神奈川ウォーキングクラブ)

私は神奈川ウォーキングクラブ創設以来の会員です。2001年6月にウォーキング愛好者のいろいろな要求に応える運動を進めようと考え、仲間30名で創立しました。現在114名で、月7~8回ウォーキングを実施しています。

当時の会長吉野さんは80歳になっても大山1250Mに登れる体力を作ろうと発案。毎年11月に実施され、私は12回登っていますが、最近高齢化が進む中で参加者も少なくなり、低山に変わり、3~4年中止しています。

スポーツにかかるお金ですが、シリーズものを除けば月3~4万円使っています。シリーズものが好きで色々な街道を歩いています。東海道五十三次は12年前に一度完歩しましたが、再度挑戦中です。名古屋、桑名を過ぎ、あと2回で京都三条大橋498㎞完歩予定です。

JRのジパング倶楽部に入会しJR線は3割引きで利用しています。神奈川以外、他のクラブにも所属して、月15~18回ウォーキングに励んでいます。

高齢者(85歳)としては、一人一人が健康に留意して健康寿命を伸ばすことが大切と考えます。いつでもどこでも誰とでも気軽にできるウォーキングで体力増強と気力向上を目指したいものです。

心の中で「ぎゃっ!」

三浦裕子さん(北海道勤労者スキー協議会・札幌スキーフレンド)

『スポーツにかかるお金』、このお題目の依頼をいただいた時に、心の中で「ぎゃっ!」と叫んでしまいました。今は夏、スノーシーズンはもう過ぎてしまいましたが、振り返るだけでゾッとします。一年間にかかるお金は5万円以上に1票です。

なぜなら、ゲレンデスキーを楽しむ私はリフトを利用するわけですが、スキー場ごとに「シーズン券」という営業期間中リフト・ゴンドラ乗り放題の券があって、行く回数によっては断然お得ってことなのです。しかしシーズンを通して毎回同じスキー場に行くわけではないので、「シーズン券」プラス別のスキー場のリフト券も購入しますので、一番お金がかかるのは、やはりリフト代かなと思います。

燃料費や物価高騰によりほとんどのスキー場がリフト券の値上げを行っており、そのため、昔に比べてリゾート型の大きなスキー場は行かなく(行けなく)なりました。

他にもスキー場までの交通費、昼食代、泊まりで楽しむのであれば宿泊代も加算されます。スキーはウェアや道具も必要で、寒さや怪我などを考えるとハードルが高いスポーツになっているかもしれません。夏から計画的に体力・金銭力(?)も鍛えて、白銀の世界を楽しみたいと思います。

ライフスタイルで変わっていく

伊波政昇さん(東京水泳協議会・西が丘水泳クラブ)

アンチエイジングに努めている身で、やるスポーツでも記録にこだわらず健康維持のためのスポーツになってきていますが、「スポーツには、費用がかかる」が実感です。

自主的に運営する水泳クラブに所属していますが、コースで50mプールを予約するために3ヶ月単位で確保して、会員は1万円の会費が必要で、年金から拠出しています。

一方で、プールは国立のプールのために、アスリート優先の施設で、管理運営で一般利用が中止になることもたびたびあり、継続した確保が課題でもあります。

学生時代は、柔道、卓球、テニスに精を出したこともありました。今は、費用のかからない「ウォーキング」が、健康維持のためにも必要で、ラジオ体操も暑さを避けて室内で行なっています。

スポーツ基本法では、スポーツを享受することは、国民の権利である旨の取り決めがなされていますが、スポーツを行う環境整備は、まだまだ足りないと思います。物価高騰の中で、健康維持のためのスポーツは、お金のかからない種目に片寄ってきているのでは、ないでしょうか。

出費は増加しても得られる代えがたい大切な時間

中畑礼子さん(兵庫県テニス協議会・SUPUREME)

スポーツを続けるには、思った以上にお金がかかります。私の場合、毎月3万円以上、年間にすると36万円を超える出費になります。中でも一番大きな負担は、毎週通っているテニスのレッスン代です。しかし、この費用は健康を維持し、テニスの技術を保ち、さらに上達するためには必要不可欠な投資だと考えています。

昔と比べて、スポーツを通じて友人が増え、付き合いの幅も広がったと感じています。その分、テニスだけでなく、スキーやゴルフなど他のスポーツを楽しむ機会も増え、出費も増加しています。けれども、仲間と一緒に汗を流し、共通の目標に向かって努力する時間は、何ものにも代えがたい大切なものです。

健康維持のためにも、これからも運動は続けていきたいと思います。もし「健康増進手当」などの制度があれば、もっと多くの人が気軽にスポーツを楽しめるのではないでしょうか。費用は確かにかかりますが、それ以上に得られる充実感や人とのつながりは、人生をより豊かにしてくれると実感しています。

年々上がる値段、でも人生にスキーは欠かせない!

中岡大さん(和歌山県勤労者スキー協議会)

種目はスキー。お金のかかるスポーツです。最近、リフト代やゲレンデの昼食代がびっくりするような値段になっています。スキー用具もとても高額です。交通費や宿泊費も大きな出費になります。

若いころは夜中に車で走って朝スキー場に着いて滑ることもあったけれど、安全面も考えて今は金曜日に出発して半泊し、日曜日の昼まで滑って帰ってくるのが標準的な行き方になっています。

また高齢化が進んで車を手放す会員が増えています。みんなを乗せて行ける車を維持していくことも必要になります。

お金はかかるけど、私の人生にスキーは欠かせません。物価高騰への対策を緊急に講じるとともに、だれもが自由な時間とお金を手にして多くの仲間とともにスキーを楽しめる世の中になることを望みます。そのためにできることを、スキーを愛するものとしてやっていきたいと思います。

レベルアップのために!!

富内佳男さん(徳島県バレーボール協議会)

下手の横好きで色々挑戦している中で今はボウリングが一番時間も金もかかっています。ゴルフはこれ以上に金がかかりますが、時間的経済的限界を感じて休業中です。ボウリングはスポーツというより娯楽の要素が強い気はしますが、高みを目指す点では立派にスポーツです。

レベルアップできるように書籍やDVDをあさったりしましたが、今はもっぱらYouTube動画です。なかなか思うように技術が身につかないので右往左往していますが。ゾーンに入ればストライク連続しますけど、それが維持できないのが素人ですね!

他の競技と同じでメンタルの強化は必須です。それと下手な練習はやるほどレベルダウンに繋がるのを身に染みて痛感します。

『変えなくては!』『変わらなくては!』と意識しても練習で身に付いたまずい動きが勝手に作動します。
 
バレー協でボウリング大会を開催していましたが、コロナ禍で中断し現在に至っています。当面の目標はボウリング大会の再開とパーフェクト達成(連続12ストライク)です。後者はちょっと無謀ですけど。

シャトルの消耗が激しい!

大塚晃司さん(愛知県バドミントン協議会)

世の中何をするにもお金の問題がついて回ります。スポーツを行うだけでも道具、会場使用料、移動手段、ウェアなど種目によっても様々なものが必要になり、価値観で高いのか 安いのかの判断基準も様々でしょう。

私はバドミントンについてわかる範囲で書いてみます。まずは一般的なスタイル、ラケット(1万~3万円)シューズ(5千~2万円)ウェア(正式のゲーム用)シャツ・短パン(1万~2万円)シャトル練習球1個(200~300円)ガチョウの羽仕様で壊れやすくうまく使っていても20分(1ゲーム)持てばよいほうです。試合球一種検定球は450円。個人の好みでバッグ、リストバンド、ラケットは2~3本もっています。

体育館のバドミントンコート使用料は施設によってまちまちです。グループで活動すれば会費でシャトル代、会場費をまかなえるので個人負担も減るでしょう。

ある程度の用具が揃っていれば年に買い替える事は無いですが、シャトルだけは消耗が激しいので1回1面で2時間練習するクラブではシャトルは6個1800円程度必要です。大好きなスポーツをするためならばいろんな節約をして、会場費の値上げ反対、賃上げ要求もスポーツ活動として取り組んでいきます。

「スポーツのひろば」2025年9月号より