なるほどスポーツ学

スポーツ愛好者のための キネシオテーピング講座

キネシオテーピングには痛みを抑える・ケガや故障の回復・機能回復とマッサージ効果・関節のズレを正す効果があります。

しかし、貼り方が悪いとテープの生命力を失ってしまいます。正しい効果的な貼り方を紹介します。

薬がついていないのになぜ効くの?

「痛みは少しあるけれど怪我は回復してきたから練習を再開したい、試合もだんだん近づいてきたし?、でも練習や試合で動かすとまた悪くなるのでは?」

こんなふうに悩んだことはありませんか? もし痛みを抑えながら練習ができて、練習しながら怪我や疲労が回復していくなら、どんなに良いでしょう。

また怪我や痛みがあるとその場所をかばうので、他の場所が疲労したり、新たな怪我につながったりします。練習をしながら回復させ、怪我や疲労の予防までしてしまう、そんな欲張りな注文をかなえる方法があるのです。

キネシオテーピングという伸縮性のあるテープを使い、効果的なテーピングの方法を学べば、あなたにもそれが可能になります。

キネシオテーピングの効果

テーピングといってもいろいろな種類があります。ここではキネシオテープとその効果を取り上げます。

A 痛みを抑える

「手当て」という言葉に象徴されるように、痛みを感じている痛点の上に手を当ててやさしく覆うことです。皮膚と同じ伸縮率の柔らかいテープであれば、「母の手」のような手当てと安心感を得ることができるでしょう。

B ケガや故障の回復

キネシオテープの使用前・使用後の模式図(図1)のように、ゆるく貼ったテープによって、皮膚とその下の皮下組織の間に隙間ができ、毛細リンパ液の循環が良くなり、自然治癒力を高めることができます。

C 機能回復とマッサージ効果

このテープは皮膚や筋肉と同じ伸縮率を持っているので、動くことで故障箇所をマッサージすることになります。硬くなった筋肉を元に戻したり、弱っている筋力を元の状態に戻す効果があります。こうしてケガや故障した筋肉・靭帯を回復させてくれるのです。

D 関節のズレを正す

筋肉・腱・靭帯の動きに合うように貼ることができると、関節のズレを正すことができます。故障の回復もできるし、故障したくない箇所に予め貼っておけば、予防効果も期待できます。

効果的な貼り方の基本

効果的な貼り方の基本は、引っ張らずにゆるく貼ることです。表皮と皮下組織の間に隙間ができることが大切ですから、シワシワになるくらいゆるく貼ります。貼る部位の皮膚と筋肉が伸びるように、曲がるところは曲げた状態で、引っ張らずに貼ります。

ただし、症状によってはテープを引っ張って使用することがあり、これを「コレクション(矯正)テープ」と言います(FAQ参照)。

よくある質問
Q
貼ったまま入浴できますか?
A

貼ったまま入浴できますが、後はタオルでよく水分を拭きとってください。多量の汗をかいたときは入浴するか、貼りかえた方が清潔です。

Q
引っ張って貼ることはありますか?
A

引っ張らずにゆるく貼るのが基本ですが、筋肉の働きをサポートするために引っ張って貼ることがあります。これをコレクション(矯正)テープと言います。

Q
スポーツ以外にも利用されていますか?
A

外傷だけでなく、頭  痛や不眠症などの内科的な症状を含め、医療にも広く使われています。

テープの切り方

テープ先端を面取りをすることによって、服などとの摩擦ではがれるのを予防できます。テープがはがれかかっていると不快な感じが出るため、面取りをすることをおすすめします。

テープの持ち方
面どり(はがれにくくする)
テープの型
テープの貼り方

貼る部位を伸ばして貼ります。裏紙のある状態で125%に伸びているので、このまま貼ります。体毛や皮脂はそのままで、化粧など人工の油汚れは落とします。

裏紙をはがすのではなく、テープの方をはがします。
裏紙をひねると破れてはがせます。
テープのはがし方
体毛の方向に逆らわないようにやさしくはがします(テープから皮膚をはがすように)。一気にはがすのは禁物です。

自分で試せる実践法

基本的なテーピングの方法を紹介します。

膝の痛み
捻挫の予防
手首の痛み
Q
テーピングに使うテープの種類にはどんなものがありますか?
A

キネシオテープの他に4種類のテープがあります。テープを巻く前にかぶれ防止に使うアンダーラップ。従来から固定用に良く使われてきた非伸縮テープ。ハードタイプ・ソフトタイプの伸縮テープは肘や膝など関節の固定用に使います。

Q
「キネシオ」とはどういう意味ですか?
A

人体の運動機能を研究するキネシオロジーという学問があり、そのキネシオをとっています。最近はバイオメカニクス(身体運動学)がよく使われます。